生存税
「あのさ、僕の事、泊めてくれない?」
「え!?..どうして、そんな急に。」
突然すぎる発言に戸惑いを隠せない隼。
「色々だよ。お願い。」
「いやでも、ベッド一個しかないし...。」
「そんなの大丈夫だから。泊るね!」
何もかもが、即決で、隼の意見など全く聞いてない。
それに今日泊るとなると、なにも用意していないし。
「本当に、なんも気遣いいらないから。ただ寝させてくれるだけでいいの。」
「第一、色々ってなに!それ言ってくれないと、僕もどうしたらいいのか。」
泊る理由くらい聞かせてくれないと、どうしたらいいのかもわからないし。
泊るのであれば、交換条件といっても過言ではない。
「...あんまり言いたくはないけど、僕はこの町では嫌われ者なんだ。だから、色々あるの。これぐらいでいいでしょ?」
「え、あ...わかった。」
「その代わり、僕は隼に必ず恩返しをするから。」
グレンが町の嫌われ者というのにも引っかかるし、恩返しというのも気になるし、気になることがますます増えた。
だが、まだ夜は更けていない。
睡魔が襲う前に、もう一度聞き出してみよう。