生存税


「おはよう、アラン。」


「あ、おはよう、隼。」


眠気から覚め、隼が身体を起こすと、そこに居たのはアランではなく、グレンだった。
話し方といい、雰囲気と良い、すぐにわかるようになった。


「会いたかったよ隼。あいつ、凶暴だけど大丈夫だった?」



あいつ、というのはアランのことだろうか。
まぁ、間違えはないだろう。



「全然大丈夫。」



昨日のアランの言葉。

グレンに気をつけろだなんて、こんなフレンドリーなグレン、どこが危険なのか全くわからない。気を付けようにも、気を付け方がわからないというか。


「あのさ、グレン。昨日の奴らは、俺をどこに連れて行こうとしているの?」


「...それは、僕にもわからない。でも、多分、きっと、一度行ったら戻るのは難しいのかも。」



「...え?」



一度行ったら、帰るのは難しい。

それはすなわち、なにかの試練あるいは、一生出られない監禁、あるいは..死という罰が待ち受けている意外になにものでもない。
当たり前だがどれに関しても、全部避けたい。



「なんで?」


「それは..。」


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