生存税
「まず、あんたから名乗って。こんなの常識でしょ?」
少女は、腕を組み下から隼の事を睨めつけた。
「..僕は、菊池隼。22歳の漫画家。」
「へぇーっ、漫画家。漫画には興味ないわ。」
別にそれを言わなくてもいいのに、と少し落ち込んだ。先ほどから、毒を吐きまくる少女の素性がタイミングよく気になった。
「私は、清水梨恋。18歳。高校生だけど、高校には行ってない。」
高校に行ってないということは、中退もしくは退学だろうか。18と聞けば、背は小さいがしっくりくる容姿だ。
「そうなんだ。..と、とりあえずスマホ返してくれない?」
「..ああっ。」
ギリギリと手のひらに握られたスマホ。
そこまでの怪力で、あるわけはないが間二つに折ってしまいそうだ。
「でも、なんで僕を止めたの?」
「意味がないから。」