生存税
「意味がない?」
「そう。あんたみたいに警察に電話しようとした奴はいっぱいいた。でも、したところでなにも変わらなかった。」
違法な事なのに変わらないって...。
どうなってるんだ。
「この町の生存税は、警察も承知済みなの。町と国はもう連携していて、その事実を承知しているの。でも、そのことを国は古坂町以外には発表しない。だから、あんたみたいな何も知らない奴がこの町にきて被害を受けてるの。」
じゃあ、僕が今警察に電話したところで意味はなく、むしろ町に報告されてたってことか。
「..そんなの、おかしいよ。」
「私だって、思ってるよ。でも、ずっと我慢してきたの。」
「..どうすれば助かるの?」
梨恋は、顔を俯かせると深刻そうな表情を浮かべた。
「お金を町にしたがって、きっちり支払うしかない。」
「じゃあ、梨恋ちゃん家はずっと払ってきたの?」
梨恋がここにいる以上、隼がまだここに残れるすべはあると希望を感じていた。
「..それは..」