青空の下で
さっちゃんだって中学の時から美術部だから、私とは違って展覧会の作品用に毎日絵を描いている。
そんなさっちゃんも私にとっては眩しい。
私はきっとみんなに嫉妬してる。
夢を追いかけられる人達を羨んでいる。
だから、自分にはない輝きが岬くんやさっちゃんに見えてしまうんだ。
「紗枝ちゃんごめん。今日はもう少し描きたいから、先に帰ってて」
「わかった」
なんだか、自分だけが何もしていない気がして少し寂しくなる。
私は一度諦めたから、仕方ないのかもしれないけど……と自分の中で勝手に納得させて家までの道のりを自転車に乗って駆け抜けた。
「ただいま」
玄関でそう呟いてみても返事が返ってくるはずはない。
わかっているんだけど……
もしかしたら、何かが変わっているかもしれないなんて期待をしてしまう。