青空の下で
この家は私の家じゃない。
私が小学校6年生に上がると同時に両親は離婚した。
私はお母さんに引き取られることになっていたんだけど……お母さんはすぐにいなくなっちゃった。
そう、お父さんが出て行った次の日お母さんも出て行った。
「好きな人が出来たの。紗枝とは暮らせないの。今はわからないかもしれないけど、紗枝が大きくなったら、好きな人と一緒にいたい気持ちがわかると思うから。お母さんを許してね」そう言い残して私の元を去っていった。
だから私は近くに住んでいたお母さんのお兄さんの家族の家に住んでいる。
でも、奥さんが私のことを預かるのを反対してて、家に私の居場所はない。
この家で疎ましく思われてる私には色んな決め事がある。
休日の家事は私がやるとか
夕食は部屋で取るとか
長期休暇は家にいれないとか
両親の離婚は嫌だとは思わなかった。
家で繰り返される喧嘩に私自身も、うんざりしてたから。
2人の怒鳴り声を聞かなくてすむと思ったらホッとした。
でも、両親に捨てられたって気付いた時は、これからどうすればいいのか不安で怖かった。
あの頃はまだ小学生で、離婚っていうものも、母親が出て行った事実もきちんとわかっていなかったんだと思う。
すぐにお母さんが帰ってくるような気がして、いつもいつも待ってたんだ。
昔の事を思い出しながら、私は自分の部屋に入り、布団の上に横になった。