青空の下で

まだ、神社までは数メートル離れているのに、沢山の人が集まっている。



「ずっと出店手伝わされたからな。こうやって来るの初めてだ」



「出店って沢山あるの?」



「結構出てるほうだな。来るの初めてか?」



「うん。家も近くないし部活があって」



「部活ってお祭りとか関係ないしな。幸子達に会うまではぐれるなよ」



「うん」



昔から、部活あるから……と言って友達の誘いを断るのは苦手だった。



部活をしていない子は、断る理由が部活だとあまりいい顔をしない。



「また部活?!」っていつも言われてる気がして嫌だった。



でも、岬君も断る側の人間だったから、私の言葉に何の疑問を持たないで返答してくれる。



「お祭りのときくらい休めばいいのに」とか「友達付き合い悪いね」とかって言う心の声は聞こえてこない。



私が気にしすぎなのかもしれないけど。

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