青空の下で

「紗枝ちゃーん!!」



人ごみの中からさっちゃんの声が聞こえた。



でも、私はさっちゃんの姿を見つけられない。



キョロキョロと辺りを見回すけど、人が多すぎてわからない。



「大きい木の下にいる」



岬君の指差すほうをみると、こっちに向かって手を振ってる、さっちゃんとその横に並ぶ春樹君がいた。



小走りで駆け寄ると「浴衣着ると雰囲気変わるね。色っぽい」と春樹君にからかわれた。



「変体親父はあっちに行ってて」



さっちゃんの一言でみんなは大爆笑。



でも、一緒に行く事になっていた女の子2人がこっちを見てコソコソと何か話している。



私何か変かな?



一緒にお祭りに行く約束をしていたのはクラスメイトの由香(ユカ)ちゃんと紀子(ノリコ)ちゃん。



風で髪の毛が乱れたのかもしれないと思い、何気なく髪の毛を整えておいた。

< 31 / 88 >

この作品をシェア

pagetop