青空の下で
「紗枝ちゃーん!!」
人ごみの中からさっちゃんの声が聞こえた。
でも、私はさっちゃんの姿を見つけられない。
キョロキョロと辺りを見回すけど、人が多すぎてわからない。
「大きい木の下にいる」
岬君の指差すほうをみると、こっちに向かって手を振ってる、さっちゃんとその横に並ぶ春樹君がいた。
小走りで駆け寄ると「浴衣着ると雰囲気変わるね。色っぽい」と春樹君にからかわれた。
「変体親父はあっちに行ってて」
さっちゃんの一言でみんなは大爆笑。
でも、一緒に行く事になっていた女の子2人がこっちを見てコソコソと何か話している。
私何か変かな?
一緒にお祭りに行く約束をしていたのはクラスメイトの由香(ユカ)ちゃんと紀子(ノリコ)ちゃん。
風で髪の毛が乱れたのかもしれないと思い、何気なく髪の毛を整えておいた。