空に虹を描くまで
さらに言うと、中学生の頃夏休みを使っておじいちゃんの家に約2週間くらい泊まった。
その時、最後の夜だから、と言っておじいちゃんが花火用意してくれた。
線香花火や手持ちで楽しめる花火セット。
こういう花火も、もちろん好き。
やっぱり季節限定でしか楽しめないものは、なんでも面白い。
その花火セットを一体どこにしまっていたのかは知らないけど、袋を開けていざ火をつけると全く火がつかず、すべての花火がダメになってしまっていた。
子供とは言っても中学生。
せっかくおじいちゃんのところまで来たのに駄々をこねても仕方ない、そう思って諦めた。
都会でスーパーとかに売っていればまた話は別だけど、ど田舎のためコンビニすら車でないと行けない距離だ。
その代わり、都会では楽しめない楽しさが沢山あるけど。
「屋台も出るらしいけど、それも見に行く?」
「え!?屋台も?」