空に虹を描くまで
「何時から行くの?」
「7時くらいに行こうかなって話してた」
梓さんの問いに陵が答えた。
「そうだな、花火は8時からだしそれくらいがちょうどいいな」
「じゃあ、7時までに色々準備しないとね」
そう言うと梓さんはわたしに微笑んだ。
なんだか夏休みの楽しさが今日一日で全て使い切ってしまうんじゃないかと思うくらい、ドキドキしている。
大丈夫だろうか。
幸せすぎて明日死ぬんじゃないか、なんて考えてしまう。
一気に楽しみが舞い込んできて、とても心と頭が追いつかない。
「はぁー」
小さくため息をついて喜びをかみしめた。
ため息なんて疲れた時にしか出ないものだと思っていた。
幸せすぎると出てしまうものなんだ。
…なんて新たな発見もした。