空に虹を描くまで
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「じゃあ、そろそろ着付けしよっか」
梓さんの合図でわたしは浴衣に着替えることにした。
「こっち来て」
案内されたのは2階の別の部屋だ。
「よろしくお願いします」
着替える前に梓さんに言った。
「任せといて!」
梓さんも何故かだいぶ気合の入っている様子だ。
手際のいい梓さんのお陰であっという間に気づいたら、浴衣姿になっていた。
「着物と違って気軽に着れるから、いいよね。浴衣って」
「こういうのって、重たくて動きにくいイメージがあったけど、浴衣はそうでもないんですね。思ってたよりも軽くてびっくりしました」
生地も薄くて涼しい。
着慣れないから動きにくいことには変わりないけど、それでも思っていたよりもずっと楽だ。