空に虹を描くまで
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屋台に近づくにつれ、人が多くなってきた。
それに伴い、わたしのように浴衣を着ている人も多くなった。
道路は交通規制がかかり、警備員や警察もたくさんいた。
「あ、あそこ?」
「そうそう」
まだ少し薄暗い中、驚くくらいその一角だけ賑わっていた。
カラフルな照明、賑やかな声、屋台の入り口からはこの街並みには似合わない活気があふれ出ていた。
「それにしてもすごい人だね」
「まー、今日は花火も上がるからな」
「やっぱり、みんな見に来るんだね。さすが一大イベント」
余所見をしていたら、迷子になってしまいそう。
「なに食いたい?」
「んー、そうだな...」
色々あり過ぎて迷ってしまう。