【電子書籍化】王宮侍女シルディーヌの受難


「姿を思うだけで、胸がきゅっと締め付けられて……ドキドキして……こんな気持ちは初めてなの。ね、シルディーヌ。フリードさまのことをいろいろ教えてほしいの。なにかお礼もしたいし、好きな物とか、その、好きな女性のタイプとかも知りたいわ」


潤んだ切実な瞳がシルディーヌをひたと見つめる。

頬を薔薇色に染め、普段よりも数倍増しで肌も艶々しているよう。

恋をする乙女は、なんて美しいんだろうか。


「もちろんよ。なんでも教えるわ!」


シルディーヌはパシッと胸を叩き、とりあえず今知っていることをペペロネに教えた。

そして後にフリードも貴公子として舞踏会にも出るという情報も得ることに成功し、それを聞いたペペロネが弾まんばかりに喜び、舞踏会への意気込みをさらに強めたのだった。


< 154 / 202 >

この作品をシェア

pagetop