愛されることを受け入れましょう
樹くんの豹変ぶりに呆気にとられていたけど、あんまりな言われ様にカチンときた。

「ひ、卑怯って、そんな言い方しないでよ!私だって、ちゃんと公園には行ったんだよ。なのに、なのに樹くんが美人さんとイチャイチャしてるからっ!だから、そんなの見たくなくて、苦しくって一人で帰ったのに!!」

「それ、ヤキモチ妬いたってこと?」

息が荒くなるくらい大声で捲し立てたのに、樹くんは嬉しそうに私を見ている。

そして、そんな樹くんの問いかけに、ふっと感情が覚めていく。


え?私、何言ってるの?これじゃまるで嫉妬してたって言ってるみたいじゃない。



「え、ヤキモチって、じゃなくて‥‥」

「ヤキモチでしょ。そっか、そうだったんだ。彼女と二人でいるの見て、柚珠奈は嫉妬してくれたんだ」

「だから違って‥‥」

「じゃあ、俺のやり方は間違ってなかったってことかな。思ったより時間はかかったけど、柚珠奈がやっと自分の気持ちに気付いてくれたんだし」
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