私に触れて、そして殺して


『でも、隣町でしょ?この街に来るとはかぎらないんじゃない?』


「いや、絶対くる。何か探し物をしているみたいだよ。あれかな?学者さんとかかな?遺跡発掘!とか、そんなの」


テレビの見過ぎっ、と
笑いながらカナコとの時間を過ごした

確かに遺跡があっても
おかしくはない街だ
自然が多く、人間の手か入っていない
もし遺跡発掘…なんて騒ぎになったら
この街は注目をされるだろう

だとしたら、
この街に住み続けるのは
無理なのかもしれない…



その夜、カナコから聞いた話を
タツヤに話してみた



「遺跡発掘?そんな話、聞いたことないな」


『カナコが言うには、観光客みたいだけど…何かを探してるみたいだって』


へー、と
興味が無さそうなタツヤ

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