私に触れて、そして殺して


何度かインターホンが鳴る音がする
その度に私の身体は硬直する


誰なのかわからない
もしかしたら奥さんかもしれない
どうしたらいいか
不安でいっぱいでいると
三吉さんが立ち上がり
玄関へと向かっていった



『三吉さん、』


「誰か、見てくるだけだよ」


食事、食べてて、と
三吉さんは靴を履いて出ていってしまった

どうしよう、
様子を見に行こうか…
でもやはり怖いと言う気持ちが優ってしまう
そんな事を考えていたら
三吉さんが戻って来た


『あの…』


「うん。福原さんに会いに来たみたい」


そう言って私に紙を渡してくれた
それは、タツヤの名刺
来ていたのはタツヤだった

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