私に触れて、そして殺して


弁護士だと言っても、相手は男
やはり二人っきりは怖い
話が終わると、必ず
三吉さんの部屋まで送ってくれる


「あとは私たちに任せてください。福原さんは1日も早く通常の生活に戻れるように…、何かあれば相談してくださいね」


仕事だろうが
本当にありがたい話だ
三吉さん、弁護士さんのおかげで
少しずつ日常を取り戻しつつある
あの日の事は忘れられないが
思い出すことも少なくなり
夢でうなされることもなくなった


副店長である奥さんからの連絡は来ていない
もしかしたら、相手が私だと知ったのかもしれない



そして、ある平日の昼間
前から約束をしていたタツヤと話す
タツヤは会って話したいと言ってきたが
私は会いたくない、と突き通したのだ

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