私に触れて、そして殺して


スマホを片手に持ったまま
タツヤとのことを思い出した

美容学校に入学して
同じクラスになって
意気投合して…いつも一緒だった

タツヤは優しい、というより
的確なアドバイスをしてくれる事が多くて
尊敬に近い気持ちだった


「ちゃんとしないか?」


そう言われて
初めは何のことかさっぱりわからなくて
何が?と聞き直したら驚いていた
その顔が笑えるくらいな驚きっぷり


「彼女になってよ」


そう言ってくれたらタツヤに
もちろん、と答えた時
安堵と嬉しさがこみ上げてきたらしく
よっしゃー、と叫んでいたタツヤの姿
今でも覚えている


働き始めて、なかなか休みが合えなくても
それでも頑張ってこれたのもタツヤのおかげだ

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