私に触れて、そして殺して
終わった、と言いながら
私は浮気現場にいたのだ
何も言い返してこないタツヤに
だから終わりにしたいと伝えた
それでも別れたくないというタツヤ
「許してほしい。もう二度としないし、恭子さんとは二度と会わない。だから…」
『ごめん、無理。もう好きじゃない』
そうハッキリ伝えると
ショックだったのか
小さな声で、凛子…と聞こえた
『それに、もうあの部屋にはいないしバイトも辞めたの。だから金輪際、私に関わらないで』
それじゃ、と電話を切ろうとしたら
タツヤの声が聞こえてきた
「俺は凛子が好きなんだ」
その言葉に返事をすることなく
画面をタップし通話を切り
タツヤの番号を削除した