私に触れて、そして殺して
一度断ったカウンセリングを受けることにした
病院へ行く、外へ出る、一人で歩く
こんなに恐怖を感じるのは初めてだった
怖くて動けなくなることもあったが
少しずつ、その恐怖も消えていった
「その格好で行ってるの?」
『そうですよ?これなら変なやつだって、誰も近づいてこないと思って』
季節はもう秋になろうとしているのに
外に出るときは
帽子にサングラス
アームウォーマーに日傘
全身ブラックコーデだ
さすがの三吉さんも笑ってくれた
「そうだね、近寄りがたいね」
いつの間にか
敬語が抜けた話し方
私と三吉さんは同居生活を満喫していた
私の部屋は、というと
早く忘れたい気持ちと思い出したくない気持ちもあり、家財道具すべて処分してもらい
引き払ったのだ