私に触れて、そして殺して


次の日の朝
何事もなかったかのように
三吉さんは眠たい顔一つ見せない


「ごめん、今日も遅くなるから」


先に寝ててね、と三吉さんは言ってきた
朝方まで何をやってたの?
誰と一緒だったの?

聞きたくても聞けない


『うん、わかった』


そう笑顔で返事をするしかない
いつも通りに私が作る朝食を食べ
私が作ったお弁当を持って行ってくれる

三吉さんが浮気するわけない
大丈夫、大丈夫、と言い聞かせる


でも、それが1日、2日なら我慢はできる
頻繁になると…やはり不安が大きくなる



『…え?今日も?』


「うん、先に寝ててね」


遅くなると言った日から10日が経っているが
その半分以上が朝方の帰宅だ

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