私に触れて、そして殺して


「あ、凛子ちゃん起きた?」


明るい声で私の元へくる男
じーっ、と顔を見るが知らない
誰?
なんで私の名前を知ってるの?
近く男を警戒する



「怖い顔しないで」



そう言ってベッド傍にあるチェストに
手に持っていたトレイを置いた


「お腹空いてない?」


そのトレイには
湯気が立ち、美味しそうな匂いがする
クラムチャウダーとパン
ニコニコと笑顔を私に向ける男



『…あなたは、誰?』



「あ、そうだ。凛子ちゃんって名前、呼びにくいから、変えようか?何がいいかな?」



うーん、と腕組みをして考え出す男
私の問いを完全に無視してる
呼びにくいから変える?
意味がわからない

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