私に触れて、そして殺して
「んー、ミカ、ユイ、ミナ…」
ブツブツと男は色々な名前を出してきた
頭がおかしいのでは?
何を言ってるんだ?
「…あ、サラがいいね!昔、好きだった漫画のヒロインの名前で、その子に似てる」
ニコニコしながら
私の頬に手を触れてきた
ゾクゾク、と鳥肌がたつ
「今日から君は“サラ”だ。これ、食べて」
私の頬から手を離し
男はドアへと向かって歩き出す
『…待って!どこに行くの?なんで私はここにいるの?』
男を追いかけようと走り出したが
ロープに阻まれる
床に転んだ私に男はにっこり笑い
「いい子にしてるんだよ、サラ」
それだけ言って
部屋から出て行ってしまった
ガチャン、と施錠された音
男の足音も聞こえなくなってしまった