君に捧ぐは、王冠を賭けた愛。
12.正体
「う…」
目を覚ますと、そこは真っ暗だった。
目が慣れてきてぼんやりと壁や床が見えてくるけど、全く知らない場所。
横たわってるベッドも、今朝寝起きしたものではない。
私…、どうしたんだろう。
体を起こすと、頭がくらくらする。
あ。
そういえば、あの時…。
うっすらと記憶が蘇ってくる。
シンが喧嘩を上手く仲裁したのを見てほっとした時、
急に背後に気配を感じたんだ。
そして振り返ろうとしたけど、阻まれた。
「んっ…!」
背後から何者かにガーゼのようなものを口に押し当てられる。
暴れる隙も、声をあげる隙もなかった。
まずい。
意識が遠退いていく。
あ…、駄目だ。
カナト。
シン。
…ごめんなさい。
目を覚ますと、そこは真っ暗だった。
目が慣れてきてぼんやりと壁や床が見えてくるけど、全く知らない場所。
横たわってるベッドも、今朝寝起きしたものではない。
私…、どうしたんだろう。
体を起こすと、頭がくらくらする。
あ。
そういえば、あの時…。
うっすらと記憶が蘇ってくる。
シンが喧嘩を上手く仲裁したのを見てほっとした時、
急に背後に気配を感じたんだ。
そして振り返ろうとしたけど、阻まれた。
「んっ…!」
背後から何者かにガーゼのようなものを口に押し当てられる。
暴れる隙も、声をあげる隙もなかった。
まずい。
意識が遠退いていく。
あ…、駄目だ。
カナト。
シン。
…ごめんなさい。