君に捧ぐは、王冠を賭けた愛。
はぁ…。
部屋に戻った僕は、山のように積んである書類に目を通す。
チェックしても減らないように思えるのは気のせいなのだろうか。
東西南北に設置された門からの報告書や、国民からの意見書など様々。
最近は、祭りをするべきという意見とそれに反対する意見が送られてくる。
もう各部署だけでは対処できなくなっているらしい。
どうするのか、早く決定しなくてはならないのだが、できるだけ皆の意見が一致するのが望ましい。
しかし、祭りの日は迫ってる。今から準備をするというのも厳しいだろうから、中止の方向で動くしかないか。
そんなことを頭の中でまとめながら、書類を左から右へと積み上げていく。
「それにしても凄い量ですねー。
それもこれも、最近夢見がちで仕事をさぼってたせいだから、カナトの自業自得なんですけどね」
どこから来たのか、いつの間にか窓枠に腰かけているシン。
僕が疲れているのを知って、ちょっかいを出してくる。
「…わかってるよ」
「わかってる割には、ずーっと眉間に皺が寄ってますよ?」
「…、少しは黙ったらどうだ?」
全然集中させてくれない。
本当に困った奴だ。
部屋に戻った僕は、山のように積んである書類に目を通す。
チェックしても減らないように思えるのは気のせいなのだろうか。
東西南北に設置された門からの報告書や、国民からの意見書など様々。
最近は、祭りをするべきという意見とそれに反対する意見が送られてくる。
もう各部署だけでは対処できなくなっているらしい。
どうするのか、早く決定しなくてはならないのだが、できるだけ皆の意見が一致するのが望ましい。
しかし、祭りの日は迫ってる。今から準備をするというのも厳しいだろうから、中止の方向で動くしかないか。
そんなことを頭の中でまとめながら、書類を左から右へと積み上げていく。
「それにしても凄い量ですねー。
それもこれも、最近夢見がちで仕事をさぼってたせいだから、カナトの自業自得なんですけどね」
どこから来たのか、いつの間にか窓枠に腰かけているシン。
僕が疲れているのを知って、ちょっかいを出してくる。
「…わかってるよ」
「わかってる割には、ずーっと眉間に皺が寄ってますよ?」
「…、少しは黙ったらどうだ?」
全然集中させてくれない。
本当に困った奴だ。