冷血部長のとろ甘な愛情
主催者の案内から当日の流れ、最後には反省点がその一冊に納められている。


「このときのリーダーが神原さんだと聞いたけど、合っている?」

「はい、間違いないです」

「佐藤課長は全く関わっていない?」

「いえ、そんなことはないです。佐藤課長に承認を得た上で、進めていきました」


部長はテーブルの上に両手の指を絡めて「なるほどね」と呟く。

大きなトラブルもなく無事に終わった展覧会だが、なにか気に止めるようなことがあっただろうか?

続けられる言葉がなにか固唾を呑む。こちらに向けていたファイルを自分の方に戻し、目を通していた。


「今年も同様な展覧会があるのは知っているよね?」

「はい」

「それで佐藤課長と話したんだけど、今年もリーダーを神原さんに任せた方がいいでしょうと言われたんだが」

「だが、何でしょう?」


この展覧会でリーダーを務めたのが初めてだけど、今年の春の新商品発表会でも、うちの課としてのリーダーも務めた。

どちらも成功に終わったので、自分なりに満足したいる。だから、また任されるのであれば、ぜひともやりたい。
< 11 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop