冷血部長のとろ甘な愛情
本郷先生に憧れていたから、再会してもしやこれは運命なのではないかと思ったけど、彼が結婚したばかりと知って落胆した。

それでもあの頃と同じように話が出来ることが嬉しい。


「もしかして、お二人も同じような関係ですか?」

「いや、俺たちは従兄弟なんだ」

「ええっ!」


専務のお父さんと部長の妹さんが兄妹だという。つまり部長は社長の甥。

まさか親戚という間柄とは予想外だ。私はまじまじと二人を見比べる。似てるといえば似てるかな。

私はうちの会社で専務が一番のイケメンだと思っている。目もとはキリッとしているけど、全体的に優しい顔立ちで笑顔が最高に素敵。

結婚してはいるけど、今でも憧れの存在なのは変わらない。今も笑顔に見惚れてしまっている。


「おい。呆けてないで、これ俺の机に置いといて」

「はい、分かりました」


部長は私に持っていたファイルを渡して、専務とさっき出てきたミーティング室にまた入っていった。二人に動きをぼんやりと眺めてから、フロアに戻る。


「神原さん、ありがとうございました」

「いいえ」
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