冷血部長のとろ甘な愛情
坂本くんにチェックしたお礼を言われる。本当に律儀な人だな。

展覧会メンバーと打ち合わせ日を決めて、課長と部長にメール送信。二人から了解してもらったらすぐにメンバーへ詳細を送信しなければならない。

返信が来るまで、資料作成の続きをしようとフォルダをダブルクリックする。


「神原さん、今日六時からですよね?」

「ん? あ、ああ、そうだったね。忘れてた」

「一緒に行きましょうね」


奈由ちゃんに言われるまで今日が歓迎会だったことを忘れていた。よく見ると何人かの女性社員の服装が気合い入っている。

なるほど、部長を狙っているとか言ってたな。

がんばれ、がんばれ。心の中で小さくエールを送る。私は隅っこの席でのんびり飲んでいよう。料理が美味しいといいは。


だけど、どういうわけだか巻き込まれてしまった。

部長とは絶対に相性が合わないと思うのに、どうしてこうなるわけ?

隣に座った部長はしれっとした顔で周りの視線なんてお構い無しに私の腕を掴んでいる。離してよ……。
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