冷血部長のとろ甘な愛情
「部長さ、夏鈴さんのこと好きなんじゃないの?」

「やめてよ、あんな男に好かれたくない。思い出すだけで、むかつく」

「じゃあ、今だけ忘れようか」

「うん……」


私を見下ろしていた坂本くんは私の首筋に顔を埋めてそこにキスをする。軽い触れられただけで、ゾクッとして体が揺れる。

普段は真面目で淡々としている坂本くんはベッドの中では熱くなる。だけど、絶対に口にキスはしない。

理由は「キスは愛情表現だから、愛している人にしかしない」だ。真面目な坂本くんらしいけど、なんか矛盾している。

セックスは愛している人以外としてもいいものなのかな。


私からキスしたら困るかな?

どんな顔するかな?

そんな意地悪なことを思って一度しようとしたが、思いっきり顔を背けられた。そんなにも口は守りたいのか……。

でも、彼の情熱的なセックスはキスしなくても満足出来るし好き。


「あっ、ああっ!」


彼の背中に爪を立てないように注意して、ぎゅっと力を入れた。

ほぼ同時に果てて、坂本くんは私に覆い被さった状態で荒い呼吸を数回して、横に寝転がる。
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