冷血部長のとろ甘な愛情
前回キスされたとき同様、意味不明だ。困らせたいから?

ふざけるな!

キスされたからといって、困りはしない。

ムカつくけど。

下車する駅に到着して「ここで降りるので」と言うと「俺も」と一緒に部長まで降りてきた、

ホームに降りて、改札に向かう。まさか同じ駅を利用しているとは知らなかった。今まで車内でも駅でも会ったことはなかったからだ。


「神原さんちは駅から近い?」

「南口から歩いて10分くらいですけど」

「南口か。俺はこっち」


顎で北口を指した。やっとこの訳の分からない面倒な男から解放される。軽く頭を下げて、南口から外に出る。しかし、背後が気になる。

なぜか部長が後ろにいる。なぜ反対口に行かないのか。振り向いて理由を聞こうとすると先に答えを言われる。


「遅いから送るよ」

「大丈夫です」

「なんでそんな怖い顔するんだよ? 何を怒ってる?」

「何をって、あんなことされて怒らない人なんていないでしょ? 痴漢されたと警察につき出しましょうか?」


合意の上でやったことでなければわいせつ行為として訴えることが出来る。
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