冷血部長のとろ甘な愛情
腹が減っては戦は出来ぬ。

部長がどんな指摘をしてくるか分からないが、焦ってもいいことはない。しっかりご飯を食べて、気持ちに余裕を持って望むことが大事。

それは坂本くんだけでなく私も同じ。

奈由ちゃんに今日のランチはカツ丼にしようと提案をしてから、パソコンを立ち上げた。


昼食は社食で取ることが多いけど、たまには外で食べるのもいい。奈由ちゃんと向かい合ってとろとろ玉子が美味しいカツ丼を食べる。

うん、これを食べれば頑張れる。


「会議、頑張ってくださいね」

「うん……問題はないはずだから大丈夫だと思うんだけどね」

「神原さんにしては珍しく弱気ですね。なにか不安なことでも?」

「部長が難癖つけてくるような気がしてね」


小さくため息をついて、カツを口の中に入れる。


「あれ? 神原も今日はカツ丼?」

「えっ? あ、専務と部長……お疲れさまです」


声を掛けてきたのは専務だけど、その後ろに今噂をしていた部長の顔があってギョッとした。
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