冷血部長のとろ甘な愛情
私に恋人か好きな人が出来たら終わらせようと思っていたが、そもそも好きでもない人に抱かれるのはおかしい。

今頃気付いたのかと自分でも呆れたくなるけど、気付けてよかった。部長に知られたことがいいきっかけになったのかもしれない。

ただ部長に言われたからやめようと思ったのではない。あくまでも私の意思だ。

坂本くんは黙々と焼き鳥を食べ、串を置いてからテーブルに視線を落とす。


「うん、分かった。俺、夏鈴さんのこと好きだよ。嫌いだったらしないし」

「うん、そうだね。でも、それは恋愛感情じゃないでしょ? 彼女に対する感情と違うよね?」

「うん、まあ……」

「だから、本当にこれからは彼女のことを大事にして。私が彼女の立場だったら絶対に嫌だと思うから」


彼女の気持ちを思いやることが出来なく、一年も続けてしまったことは本当に土下座してでも謝りたい気分。幸い彼女は坂本くんを信じていて、浮気してるなんて思っていない。

だから、彼女に気付かれないうちにやめるべき。
< 93 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop