強がり女の唯一の男
「本人に訊いてみたら?」
安達君とこの人は、お互いの事を知らなさすぎるのではないか?と思う。
「私、この2ケ月、一生懸命 安達さんの癒しになれる様に傍にいさせてもらいました。
だけど、抱かれる様な事はなかったんです」
傍に居ることを許している時点で十分に安達君の気持ちがこの人へ向いていると感じた。
話もしたくないと言っていたのだから。
だけど、この人は抱かれない事で安達君は自分に好意が無いのだと思っているのだろう。
「私と付き合ってる時も、あまり・・・そういう事しなかったわよ?」
「本当ですか!?」
「うん」
「・・・私の月経が遅れて・・・でも、言えなくて。
でも、もう精神的に限界になって、安達さんに相談したんです」
「うん?」
「すぐに結婚しようって」
「そう、良かったじゃない?」
「だけど、安達さんは私の事を好きじゃないのに結婚なんて・・・いんんだろうかって不安で・・・」
「結婚したくないの?」
「したいです・・・でも、安達さんの幸せはどうなるんですか?」
「え?」
< 110 / 159 >

この作品をシェア

pagetop