強がり女の唯一の男
「公平がどれだけ、私にとって特別な・・・唯一無二の存在ってことに気づいちゃった」
「小雪?」
「私は安達君とは別れられるけど、公平と会わないのは出来ないって思ったの・・・」
「彼氏以上に俺が大切ってことか?」
「もう、彼氏じゃないけど。 そういう事」
「マジで・・・うわっ まさかの展開」
「・・・全然 想像してなかった?」
「いや、小雪が俺をそんな風に思ってくれてたらいいな。とは思ってたけど。
本当になるなんて・・・」
「・・・嬉しい?」
私は上目遣いで公平を見た。
何、固まっちゃって。
「公平?」
「あっ! いやっ マジビビった。 小雪、可愛い顔できるんじゃん。 強がり女返上か?」
「公平にまで強がってたかな?」
「いや、俺には結構弱さ見せてきてたもんな」
「うん。  そうできるのは公平だけ」
「で、そういう存在の俺と・・・どうなりたい訳?」
私の顔を覗いてくる。
「・・・ずるくない? もう分かってるでしょ?」
私には公平が必要なんだって。
「ずるいのは小雪だろ? 俺は気持ち、きちんと言ったよな?」
う゛~、何て言おう。
「・・・公平以上に大切な人は居ないって気づいたの。 だから、その・・・」
どうしよう、これって告白してるってことになる!?
人生初だよ!
・・・だけど、今 彼氏と別れたばかりなのに、もう違う人に告白なんておかしいよね!?
< 69 / 159 >

この作品をシェア

pagetop