EGOIST
そして、さっさとチップを換金し、カジノから出る。

「先程はありがとうございます」
「仕事だからな。しかし、見事なまでの解消だったな」
「正直、私も驚いています。勝負をするなら勝ちに行きますが、運だけで勝てるかと言われると微妙なところでしたから」

勝ててよかったと笑うエレンの顔は満足げだ。
情報を手に入れられることが、というより、解消できたことに満足しているように見えなくもない。

「さて、今日はこれで終了ですね。これから時間ありますか?もしよければランチ………は時間が中途半端ですね。ディナーでも一緒に。今日はいい感じに稼げましたし、少し豪華なものでも」
「いいねぇ。んじゃそれが今回の報酬だな」

そんなことを話しながら、2人はその場を後にした。




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