EGOIST

2

きゃっきゃと子供たちが外で遊んでいる。
その遊び相手になっているのはギルバートとアーロンである。

「相変わらずモテモテですなぁ。特にギルバート」
「ま、イケメンだし子供相手は得意だしな、あの2人」
「半年ぶりですしね」

子供達の様子を眺めながら、エレン、イアン、ダンテはのんびりと喋る。

「突然軍人さんが来た時にはびっくりしたわ………」

そう言いながら現れたアンジェリカがテーブルに紅茶の入ったティーカップを置く。

「えー、けど王サマが来た時の衝撃に比べたらマシだろ?」
「それはそうだけど………」

それとはまた違うような、とアンジェリカがぼやく。

「何、あの王様来たの?」
「おう、1ヶ月半くらい前に。徒歩で」
「おいおい、バーナードの胃にまた穴が開くぞ」

ダンテはアーサーの執事を務める苦労人に同情した。

「陛下には困ったものですね」

等と言いながら、エレンは紅茶をすする。

「エレーン」

その時、子供達がエレンを呼ぶ。

「お呼びだぜ」

行ってやんな、とイアンが顎をしゃくれば、エレンは椅子から立ち上がり、子供達のほうへと向かう。
そうすれば、エレンはあっという間に子供たちに囲まれてしまった。
それにエレンは苦笑しながらも応じている。

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