EGOIST
ダンテとギルバートはフィランダーのお気に入りであり、カイルとジョシュアも、お気に入りとまではいかないまでも試薬の数少ない成功例であったが故に生き残り、当時のフェアファクス当主であったヴィンセントに助け出され、その後も何かとヴィンセントやその娘であるエレンには世話になっていた。
現在も被験者同士はもちろん、エレンとも付き合いがある。
まさか今まで付き合いが続くなどとは思ってもみなかったけれど。
「連絡してどうすんだ。特に用もないってのに」
「用がないから電話かけちゃ駄目とは言わないと思うけどなぁ、エレンは」
ね、とカイルが同意を求めると、ジョシュアはこっくりと頷いた。
ダンテとて、そんなことは分かっている。
だが、連絡をしたとて何を話せばいいのかが分からない、というのがダンテの本心であり、ダンテはただ苦い顔をするばかりだ。
そんなダンテに、カイルは肩を竦めた後、トイレに行ってくると席を離れた。
ダンテは頬杖をついた状態で「言われなくても分かってんだよ」と苦々しく呟いた。
それにジョシュアは苦笑した。
「私があれこれ言える事ではないが」
ジョシュアがいったん言葉を切った。
頬杖をついたダンテが視線を向ける。
現在も被験者同士はもちろん、エレンとも付き合いがある。
まさか今まで付き合いが続くなどとは思ってもみなかったけれど。
「連絡してどうすんだ。特に用もないってのに」
「用がないから電話かけちゃ駄目とは言わないと思うけどなぁ、エレンは」
ね、とカイルが同意を求めると、ジョシュアはこっくりと頷いた。
ダンテとて、そんなことは分かっている。
だが、連絡をしたとて何を話せばいいのかが分からない、というのがダンテの本心であり、ダンテはただ苦い顔をするばかりだ。
そんなダンテに、カイルは肩を竦めた後、トイレに行ってくると席を離れた。
ダンテは頬杖をついた状態で「言われなくても分かってんだよ」と苦々しく呟いた。
それにジョシュアは苦笑した。
「私があれこれ言える事ではないが」
ジョシュアがいったん言葉を切った。
頬杖をついたダンテが視線を向ける。