EGOIST

Shooting end

「ダンテ、「無理」「なんだよまだ何も………あれ、なんかデジャヴ」

講義が終わり、荷物をまとめ始めたダンテに話しかけてきた同級生の言葉をダンテは遮った。
確かに、以前もこんなことがあった気がする。

「悪いが、先約が入ってるんでね」
「えー、なんかお前最近付き合い悪くないか？」

同級生がブーブーと文句を言う。
そう言えば、ここのところこの同級生の誘いは全てことごとく断っている。

「だってお前が誘うときってだいたい女子との飲み会だろ」
「そんなことはないって。いや、最近は断トツでそっちが多いことは認めるけどさ」
「言っとくが、その手の飲み会にはもう参加しないからな」
「なんでだよ」
「彼女がいるから」
「…………………………は？！」

たっぷりの沈黙の後、同級生が声を上げた。

「ちょ、それどういうことだよ」
「どうもこうも、そのまんまの意味だ」
「それについてもっと詳しく」
「やなこった」

それじゃぁな、とダンテは教室を出た。

バイクに乗り、向かう先はエレンの部屋。
インターフォンを鳴らせば、エレンが迎え入れてくれた。