EGOIST
「けど、あの中には………」
「安心してください。子供達はすでに避難済みです。今はあの教会で治療を受けているはずです」
エレンの言葉に、アンジェリカはへたり込んだ。
顔を覆い、「よかった」と繰り返す。
アンジェリカが落ち着くのを見計らい、エレンがアンジェリカに足を見せるように促した。
裸足で走ったせいで足は傷らだけだ。
走っている最中は気にならなかったが、だんだんと痛みが這い上がってくる。
「応急処理が必要ですね。ダンテ、これ濡らしてきてもらえますか?」
「はいよ」
エレンはポケットからハンカチを取り出し、ダンテに渡す。
ダンテはそれを受け取り一度その場を離れた。
「………彼と知り合いだったのね」
「はい。彼とは長い付き合いです。今回のように、時々お手伝いをしてもらったりしています」
そう言い、エレンは少し遠い目をした。
まもなくして濡らしたハンカチを持ったダンテが戻ってきた。
エレンは慣れた手つきでてきぱきと処置を施していく。
「………あの子達は、助かるのかしら」
処置を受けながら、アンジェリカが尋ねた。
「安心してください。子供達はすでに避難済みです。今はあの教会で治療を受けているはずです」
エレンの言葉に、アンジェリカはへたり込んだ。
顔を覆い、「よかった」と繰り返す。
アンジェリカが落ち着くのを見計らい、エレンがアンジェリカに足を見せるように促した。
裸足で走ったせいで足は傷らだけだ。
走っている最中は気にならなかったが、だんだんと痛みが這い上がってくる。
「応急処理が必要ですね。ダンテ、これ濡らしてきてもらえますか?」
「はいよ」
エレンはポケットからハンカチを取り出し、ダンテに渡す。
ダンテはそれを受け取り一度その場を離れた。
「………彼と知り合いだったのね」
「はい。彼とは長い付き合いです。今回のように、時々お手伝いをしてもらったりしています」
そう言い、エレンは少し遠い目をした。
まもなくして濡らしたハンカチを持ったダンテが戻ってきた。
エレンは慣れた手つきでてきぱきと処置を施していく。
「………あの子達は、助かるのかしら」
処置を受けながら、アンジェリカが尋ねた。