EGOIST
2
太陽がすっかり沈み、空気が冷たくなった21時。
待ち合わせ場所は廃れた倉庫街。
錆びついた鉄製の壁の第5倉庫という看板がかかった建物。
ここが今日の待ち合わせ場所だ。
2人は少し離れた場所に車を止め、歩いて倉庫に向かう。
倉庫の前には人影が1つ。
壁にもたれるような形で立っているそれの人相は暗くてよく見えない。
だが、アデラは気が付いた。
その影は、今まであっていた男とは別人だと。
アデラは足を止めた。
それにつられるようにメイナードも足を止める。
「どうしたんすか、先輩」
メイナードの問いには答えず、アデラは口を開いた。
「貴方、誰?」
アデラの問いかけに、影が動く。
「へぇ、この暗い中で別人だと気づくとは、大したもんだ」
そう、影は笑った。
それは聞き覚えのない男の声。
ここでようやくメイナードはあれが別人と気づき、顔をひきつらせた。
「質問に答えなさい。貴方は誰」
「答えるわけないでしょ」
アデラの問いに、男は呆れたように言った。
「彼はどうしたの」
「ちょいと用があってね。今は別の場所に行ってもらってますよ」
そう男は答えた。
どうやらそれ以上詳細を話すつもりはないらしい。
待ち合わせ場所は廃れた倉庫街。
錆びついた鉄製の壁の第5倉庫という看板がかかった建物。
ここが今日の待ち合わせ場所だ。
2人は少し離れた場所に車を止め、歩いて倉庫に向かう。
倉庫の前には人影が1つ。
壁にもたれるような形で立っているそれの人相は暗くてよく見えない。
だが、アデラは気が付いた。
その影は、今まであっていた男とは別人だと。
アデラは足を止めた。
それにつられるようにメイナードも足を止める。
「どうしたんすか、先輩」
メイナードの問いには答えず、アデラは口を開いた。
「貴方、誰?」
アデラの問いかけに、影が動く。
「へぇ、この暗い中で別人だと気づくとは、大したもんだ」
そう、影は笑った。
それは聞き覚えのない男の声。
ここでようやくメイナードはあれが別人と気づき、顔をひきつらせた。
「質問に答えなさい。貴方は誰」
「答えるわけないでしょ」
アデラの問いに、男は呆れたように言った。
「彼はどうしたの」
「ちょいと用があってね。今は別の場所に行ってもらってますよ」
そう男は答えた。
どうやらそれ以上詳細を話すつもりはないらしい。