EGOIST
3
23時を回ったころ、本来なら人を訪ねるには非常識な時間。
そんな時間に、ダンテはエレン宅のインターフォンを鳴らした。
まもなくしてエレンが出てきた。
風呂上がりだからだろう、いつもなら短髪に見えるように結い上げている髪がおろされている。
「悪い、泊めてくれ」
「そういうの、前もって言ってくれませんか?」
「悪いって」
悪びれもない軽い調子で謝るダンテに、エレンは溜息を1つついた。
そして中へ招き入れるような動作をしたので、ダンテは「お邪魔します」と言って部屋に入った。
たまに、ダンテはエレン宅に泊まりに来る。
理由は様々であるが、言える事は決してやましいことを考えているわけではないし、エレンとダンテはそういう関係ではないという事。
シャワーを借りてざっと汗を流し、出てくると、エレンが紅茶を用意していた。
ソファーに腰を下ろすと、エレンがその前に紅茶の入ったマグカップを置く。
そして、エレンは1人掛けのソファーに腰を下ろし、自分が持っているマグカップの紅茶を1口飲んだ。
「…………あの記者に会ってきたんですね」
何の前触れもなく、エレンが言った。
エレンの言う記者が誰を言っているかなど、聞かずとも分かる。
そんな時間に、ダンテはエレン宅のインターフォンを鳴らした。
まもなくしてエレンが出てきた。
風呂上がりだからだろう、いつもなら短髪に見えるように結い上げている髪がおろされている。
「悪い、泊めてくれ」
「そういうの、前もって言ってくれませんか?」
「悪いって」
悪びれもない軽い調子で謝るダンテに、エレンは溜息を1つついた。
そして中へ招き入れるような動作をしたので、ダンテは「お邪魔します」と言って部屋に入った。
たまに、ダンテはエレン宅に泊まりに来る。
理由は様々であるが、言える事は決してやましいことを考えているわけではないし、エレンとダンテはそういう関係ではないという事。
シャワーを借りてざっと汗を流し、出てくると、エレンが紅茶を用意していた。
ソファーに腰を下ろすと、エレンがその前に紅茶の入ったマグカップを置く。
そして、エレンは1人掛けのソファーに腰を下ろし、自分が持っているマグカップの紅茶を1口飲んだ。
「…………あの記者に会ってきたんですね」
何の前触れもなく、エレンが言った。
エレンの言う記者が誰を言っているかなど、聞かずとも分かる。