EGOIST
「お前には関係ないことだ」
「まぁ、そうなんすけどね。ちょいと気になっただけです。別に、言えないことならいいっすよ」

そう、男はヒラヒラと手を振った。

そこへ、注文した酒を持ったバーテンダーがやってきた。
小柄で眼鏡をかけたバーテンダーは酒を机に置き、軽く頭を下げ、個室から出て行った。

それを見送った2人はそれぞれの前に置かれたグラス手に取る。

「じゃ、乾杯」

カチン、と軽くグラス通しを合わせた。




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