「 好 き だ よ 」
にこ、と優しい笑みを向けられる。
髪型が可愛いのは大前提であって、私そのものは別に可愛くないので……ちょっと反応に困る。
「あ、あー、そういえば宇多くん、リレー出るんだってね!すごいね」
「正直全然自信ないけどね。俺より速い人なんていっぱいいるし」
「え、なんで?選ばれただけでもすごいんだから。もっと自分を誇りな?」
そう言うと、ふはっ、と宇多くんに豪快に笑われた。
「な、なんで笑うの」
「や、そういうとこいいなって」
「え」
「白石さんは種目何出るの?」
「え? あ、借り人競争に出るよ」
「借り人競争……」
? 宇多くんの表情が、突然曇った。
ど、どうかしましたか。