「 好 き だ よ 」
「位置についてー、よーい」
パ──ン!と、耳を劈くようなスターターピストル音が鳴り響き、いよいよ競技が始まった。
走者が走り出すとともに盛り上がっていく歓声に、緊張感が高まっていく。
「次の走者そろそろ前出てきてくださーい」
先を走る同じチームの子を応援してると、あっという間に私の番がやってきた。
重い足を引きずりながら、スタート地点へと赴く。
先に1位でゴールした田端の視線がやけにプレッシャーに感じるけど、気にしない気にしない。
白線の内側に足を並べて、始まりのピストルの音を待つ。
そしておよそ3秒後。 ピストルが鳴って、私含めた走者たちが一斉に前へと駆け出した。