「 好 き だ よ 」


「行けえ白石ー!ファイトッオーッッ!」



おさまるどころか、更にヒートアップしていく田端のうるさすぎる声援。


田端の声だけ完全シャットダウンしたくなる衝動に駆られる…けれど。



……そうじゃん。 目の前にいんじゃんか。


「 漢 」 を具現化したような奴が。




「───田端! 来い!」

「………はっ?! なにオマエ、」

「参加者は借られちゃダメなんてルールないはずだよねっ」



田端の手──ではなく、手首辺りをゆるーく掴んで、グラウンドへと強引に引っ張りだす。


田端と走るって、ちょっと(いやかなり)気が引けるけど。


とにかく早くゴールしたい…!



「…………おまっ、まさかお題、好きな人とか、」

「ふざけんな黙って走れ」

「うっす」



< 50 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop