「 好 き だ よ 」
「行けえ白石ー!ファイトッオーッッ!」
おさまるどころか、更にヒートアップしていく田端のうるさすぎる声援。
田端の声だけ完全シャットダウンしたくなる衝動に駆られる…けれど。
……そうじゃん。 目の前にいんじゃんか。
「 漢 」 を具現化したような奴が。
「───田端! 来い!」
「………はっ?! なにオマエ、」
「参加者は借られちゃダメなんてルールないはずだよねっ」
田端の手──ではなく、手首辺りをゆるーく掴んで、グラウンドへと強引に引っ張りだす。
田端と走るって、ちょっと(いやかなり)気が引けるけど。
とにかく早くゴールしたい…!
「…………おまっ、まさかお題、好きな人とか、」
「ふざけんな黙って走れ」
「うっす」