「 好 き だ よ 」




午前の部が終わり、教室で昼休憩を済ます。



「白石はやく食べて!一番前が埋まっちゃう」

「ちょ、待ってよ、あっこ食べるの早すぎ」



午後の部では、なんといっても体育祭の名物、ブロック対抗リレーがあるから、みんなそれに備えて早めに応援席へと集合する。


あっこの熱もなかなかにすごくって、まだお弁当を食べている途中の私の右腕をぐいぐい引っ張って急かし始めるあっこ。


そのせいで口に運ぼうとしていた卵焼きが箸からぽろりと転げ落ちて、素手でキャッチしてしまうはめになった。


これも全て進藤先輩のせいだ、となんの非もない先輩を責め立てながら、私はお弁当をこれでもかというくらいに頬張っていく。



ようやく全てのおかずを片付けることができた私は、あっこと共に駆け足でグラウンドへと向かう。


午後の部開始まであと40分くらい余裕がある。


だけど、ブロックテントの中は既に沢山の生徒で溢れかえっていて、なんとか前から二列目の席を確保することが出来た。



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