××したいくらい、好き。
「じゃあさっそく、新しいクラスになったということで、まずは一人一人に自己紹介をしてもらいたいと思う!」
先生の無残な宣告が私の頭の中にリピートされ続けた。
ほら。
ほら!!
やっぱりこうなんだ!!
自己紹介なんてしなくても、仲良くなりたい人に自ら赴いて聞けば済む話じゃない!!
誰からも頼まれてる訳じゃないのに何で自分から自分を紹介しないといけないのよ~!!
「も、もうやだ、帰りたいぃ~……」
誰にも聞こえないくらい小さな声でつぶやいた。
「………」
すると。
「………」
私は。
「………」
左隣から注がれている視線にやっと気づいたのでした。
「……?」
恐る恐る隣を見ると。
「元気ないねえ絆奈ちゃん♪」
と、かいとくんが機嫌よさげに微笑んできていた。