××したいくらい、好き。

って、何を変なこと考えてるの私~!!

「いーじゃんきず、行こう? 私もついていくからさ!!」

「な、なっちゃん……」

恐怖で震えていることしかできなかった私にそう声をかけてくれたのは、なっちゃんだった。


「私も見てみたいし!! ね?」

「なっちゃんが行くなら…」


すると、やっと私の肩から手を離して、跳ねて喜ぶ二人。


「マジ!? ありがとう絆奈ちゃん!! 俺、夜来 志之(やらい しの)!!」

「俺は一之瀬 隼(いちのせ しゅん)!!」

「おいバカイト、約束したからな!! 絶対来いよ!!」


そう名乗った二人は、教室から出て行った。

…なんだか、嵐のようだったな……。

「なつみちゃん、バスケとかわかるの?」

なっちゃんの隣に立っていた太一君が、少しバカにするようになっちゃんに話しかける。
それに対し、むっとした表情を浮かべたなっちゃん。


「失礼ねバスケくらいわかるわ!!」

「意外!!」


「………」

なんか……二人とも……

仲良くなってない…?


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