××したいくらい、好き。
「すご…、かいとくん、こんなにバスケ上手かったの…?」
「………」
隣でなっちゃんが感動している。
私は、開いた口がふさがらなくて。
「……」
残り時間が迫ってきたとき、かいとくんは強引にゴールに向かって床を蹴り上げた。
細くて、でも適度についた筋肉がTシャツの下からちらりと見えて。
「ふぼ…っ」
なぜか赤くなる私でした。
飛び跳ねたかいとくんの手から優しく放たれたボールは、奥山君の手をそのまま超えてゴールへ吸い込まれていった。
「すごーい!!」
「きゃああ、暁君!!」
すると突然、周りの女の子たちの黄色い声がひびいた。
え!? かいとくんってここまで人気者だったの!?
でも本当にすごかったな、かいとくんがここまで運動できる人なんて。
「全然知らな……え…」
気づけば、かいとくんは嬉しそうにピースサインを私に向けてきていた。
―――きゅんっ
……!?
きゅ、きゅん!?