心で叫ぶ、君のこと
「たっだいまーー!」
部屋に飛び込んでカバンを放り投げてべんきょ…
するわけもなく、 ベッドにダーイブ!
「ふひょ〜〜。」
はー、今日は散々だったぁ。
朝は大寝坊から始まって当然のように昴に置いてかれたし、
数学では怒られたし、
結局裏切り者の海央からアイスを奪うことはできなかったし
(ミオ・カワサキは金欠とか言って財布を持ってこない奇跡のJKだったわけ。)、
帰りもまだ先生の怒りはおさまらず居残りさせられてまた問題解かせられたし。
あのねぇ、
数をこなせばできるようになるってもんじゃないんですよ。
できないもんはできない、簡単なことです。
昴も待っててくれるわけもなく、
下校時間をはるかに過ぎて一人で帰ったし。
おまけに先生の前で2回もケータイが鳴るっていう最悪な…
お、そうだそうだ全然ケータイ見てなかった。
朝はとてもそんな暇なかったし学校じゃ先生に没収されてたからね。
よしよし、チェックチェック。
…ってなにこれ。不在着信が1、2、3、4、5件も。しかも全然0時00分に。
なんだなんだ気持ち悪い。誰だろ?
…いやまって、城田昴ってどういうことよ?
え、昴?
なんで電話なんか?
夜中に?
しかも1分以内に5回掛けるとかどうなってるの?
今日何にも言ってなかったし…。
おかしすぎる。
怪しすぎる。
まあいいや、お腹すいたし今日は忘れて明日聞こっと。